蓼科湖畔の森で開かれた「さじフェス2026」に参加してきました。
日本全国から、そして海外からも沢山のグリーンウッドワーカーたちが集まる二泊三日。木を削り、手仕事を教え合い、おしゃべりを楽しむ。緩やかで、ほのぼのとした時間が漂うイベントです。

グリーンウッドワークとは、まだ乾燥していない「生木」を、斧やナイフなどの手道具で加工する木工のこと。電気や大きな機械に頼らず、自分の手で木を割り、削り、暮らしの道具を作っていきます。
古くから人は、その土地にある木を使って、日々の暮らしに必要なものを作ってきました。グリーンウッドワークは、そんな身近な自然とともにある技術であり、木と暮らす文化です。
”人にも環境にもやさしい、持続可能な手仕事”
森の中で木を削っていると、そのやさしさや豊かさが手の平から伝わって、心が穏やかになって来ます。
手に持った生木は少しひんやりとして、しっとりとした感触があります。ナイフで削ると新しい木肌が現れ、木の香りがふわっと漂う。この感触と香りを楽しみながら少しずつ形にしていく時間が、なんとも心地よいのです。
会場にはアコースティックの生演奏も流れる中、あちらこちらで木の器やスプーンづくり、植物から採った色での染め、ナイフを作る鍛治体験など、皆さん思い思いに楽しまれていました。

木目や色、枝の曲がり方。自然の木は一つひとつ違います。その違いを眺めながら、「この木なら、どんな形が似合うだろう」と考える。素材の持ち味を素直に生かすことで、素敵な暮らしの道具が生まれていきます。
身近にある素朴な素材を、ベーシックな手道具と技術で楽しみながら形にする。少し不揃いでも、自分の手で作ったものには愛着が湧きます。食卓に自作のスプーンが一本あるだけで、いつもの食事の雰囲気も変わって、一層楽しげになりますよ!

自然素材に触れ、その魅力を生かすことは、私たちの家づくりにも通じています。木の表情や手触りを味わいながら暮らす。その楽しさを、森の中でのものづくりを通して、あらためて感じました。
帰ってからも、また何か作ってみたくなる。そんな楽しみも持ち帰った三日間でした。
akihito
